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  • 2人~4人
  • 60分前後
  • 10歳~
  • 2018年~

セイロン荏原町将棋センターさんのレビュー

356名
2名
0
3年以上前

食事の後のゲームに、紅茶を飲みながら、セイロンを。


常に3枚の手札から1枚をプレイします。アクションは5つ。栽培、収穫、出荷と評議員との談合と技術開発。


栽培は、自分の駒のいるマスにプランテーションタイルと茶葉を置きます。

収穫は、自分の駒に接する全てのマスにある茶葉から、茶箱を貰います。

出荷は、契約カードに書かれている3つの茶箱を支払い、VPまたはお金を貰います。

評議員は、自分の駒のいる地区の評議員から永続効果を貰います。

技術開発は、追加アクションタイルを1枚貰い、開発トラックを1つ進めます。


栽培と評議員と技術開発には、5金が必要です。

ボードは4つの地区(ウバ、ディンブラ、キャンディ、ルフナ)に分かれており、高さも立体的に3段階になっています。低地では黒の茶箱、2段目では緑の茶箱、3段目の高地では白の茶箱が採れます。

一見、ありふれた「資源→契約」ゲームです。

↑ 手前のルフナにある評議員の永続効果は、他プレイヤーの手番時に貰える2金が3金になるというもの。これは欲しい。


で、セイロンの特徴ですが、手札のカードには2つのアクションが書かれています。

プレイヤーは、出したカードのどちらかのアクションを行いますが、自分の番でもないのに他プレイヤーも、そのカードの反対側のアクションを一人ずつ時計回りに行います。

グラスロードを思い出しますが、あれは、バッティングしたプレイヤーだけ同じアクションを行えるというもの。若干違います。どちらかと言うと、プエルトリコのバリアブルフェイズオーダーに似ています。

他プレイヤーは、やりたかったアクションならば大喜びですが、できない(やりたくない)アクションの時は、2金を貰うか、人物駒の移動を行います。


もう一つの特徴は、契約達成時に貰う物の選択です。つまり、お金かVPか。6VP貰いますか?それとも14金貰いますか?と、嬉しいボーナスなのに、まるで追い詰められたような選択を迫られます笑

この契約カードVPの他、このゲームの得点源は主に5つ。

・契約カードのセットコレクション

・4つの地区ごとのプランテーションのマジョリティ

・4つの地区全てにプランテーションを栽培する早取りボーナス

・技術開発トラックの進度

・ゲーム終了時の残金の多い順

これら全てが、1位から降順に10→6→3→1VP貰えます。


1→3→6→10…

今でもよく見かけるこれは、初代ドイツゲームチャンピオンの「うさかめ」からすでに使われている階差数列n(n+1)/2。「シグマエヌ」と呼ばれています。

このゲームでは、なんと残金までΣnを採用し、10VP渡しているのがすごいです。

これは、契約カードでVPを取るべきところでお金を取って余ってしまったプレイヤーへの救済でもありましょう。

契約カードの種類は5種類あるので、セットコレクションのVPだけは、n=5すなわち15VPが最大です。

移動の際にも、1歩なら0金、2歩なら1金、3歩3金、4歩6金…というΣ[n-1]=(n-1)n/2を使い、徹底しています。


↑契約会社のセットコレクション。あと、1と2の会社と契約すれば5社揃うが、先に栽培アクションで茶葉を置かないと、契約カードが置けない。写真上部、ゲーム中1回だけ使える個別能力タイルもある。


収穫は、自分の駒に接していれば、他プレイヤーの茶葉からも茶箱が採れます。その場合、そのプレイヤーのVPが1上がります。

評議員との談合は、プランテーションのマジョリティ争いの参加条件ともなるので、4地区全てを早く回っておきたいところ。

技術開発はこのゲーム、他プレイヤーを出し抜いて手番を増やす唯一の手段。自分だけ好きなアクションを1つ追加でできるタイルを貰えます。この技術開発を進めていくかどうかが、方針の悩みどころです。

戦略としては、序盤、契約時はお金優先、がオーソドックスなプレイ感。ただし、特に4人プレイでは、他プレイヤーの手番ごとに2金が入ることを見越して、お金ではなく、VPの方を取る手もあります。(1周する間に2×3=6金貰える)


ドイツゲームの黄金比Σnだけで出来た美しいゲームです。

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つっちー
ドウメイシ
荏原町将棋センター
荏原町将棋センター
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