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  • 2人~4人
  • 45分~60分
  • 10歳~
  • 2007年~

グアテマラ カフェ荏原町将棋センターさんのレビュー

193名
4名
0
2年以上前

「VPを貰う」というアクションをしたら普通はVPが貰えますが、このゲームでは貰えません。「VP獲得拒否システム」というものがあり、他プレイヤーがたった一人でも反対したら、アクションしたプレイヤーはVPが貰えません。

コーヒーを栽培、生産し、輸出するゲームです。パッケージの中には、コーヒー豆が入っており、コーヒーの香りが漂います。


24個のコーヒー袋をプレイ人数で分け、コーヒーの種類が見られないよう手元に置きます。コーヒーの種類は5種類あります。

手番では、バイヤー駒を1〜3マス動かし、その列にあるアイテムを取ります。

A 小屋、ワーカー、船、道路の中からMAX3個まで取り、購入する

B コーヒー袋を取り、(その色のコーヒーを売ったことになり)8金を貰い、さらにVPを貰う

このどちらかのアクションを行ないます。


アイテムがズラッと並んでいる生産ボードからA購入をしたら、高地、台地、平野から成るプランテーションボードに置きます。購入後は、生産ボードの空いたマス全てに新しいアイテムとして、道路を補充します。

VPを得るには、任意の色の小屋を一つと隣接する同色のワーカーを置きます。小屋やワーカーに隣接するようにワーカーを増やしていき、B決算の時、ワーカーの数だけVPが貰えます。この、小屋とワーカーのかたまりをプランテーションと言います。プランテーションは、各プレイヤー各一色計5つまで作れます。

小屋のコストは、港から近い平野6金、台地4金、高地2金で、ワーカーもそれぞれ3金、2金、1金となっています。プランテーションと同じ色の船と道路(無料)を買い、小屋と港を道路で繋ぐと、VPは2倍になります。ただし、船と道路は共有の物となるので注意です。

一つの港にドックは3つあり、同色の船2隻だと3倍、3隻だと4倍になります。そして、輸出VPに使われた船は、一隻だけ出港され、ゲームから取り除かれます。

↑ プランテーションボード。終盤。右側にある青プレイヤーの白コーヒー地帯には小屋が無いので、決算となってもVPは入らない。手前の薄茶コーヒーは、6人のワーカーと2隻の船があるので、決算時6×3=18VP入る。その時、左奥のオレンジプレイヤーのプランテーションからも1×2=2VPが入る。2つの港から薄茶の船が1隻ずつ出港する。18VPもあるので、青プレイヤーが決算しても、絶対に反対されるであろう。

(しかし、このゲームでは、誰も反対できず、青の逆転勝ちとなった)


Bでは、アイテムを取る代わりに、コーヒー袋を取ります。その色のコーヒーを売却したことになり、まずは8金を補充できます。次に、その色のコーヒーが決算されます。その色のプランテーションを持つ全プレイヤー、VPが入ります。取ったコーヒー袋は、VPトラックの最後のマスに置き、空いたマスには、手持ちにある任意のコーヒー袋を補充します。

中終盤は、船を絡めて大きなVPになりやすく、その時起こりやすいのが、冒頭の「VP決算拒否システム」です。B決算を行なったプレイヤーの左隣りから順番に、賛成か反対か表明します。反対したい場合は、手元にある同じ色のコーヒー袋を一つ使う必要があります。誰か一人が反対すれば直ちにVP決算はキャンセルされます。決算プレイヤーは補充の8金と代償でその列の購入アクションをすることができます。

コーヒー袋が取られるたびに、その袋はVPトラックの最後尾に置かれていくので、50VPあるトラックは30VPほどに縮み、誰かのマーカーがその袋にぶつかった時、ゲームが終了となります。つまり優勝ラインは30VPあたりです。


戦略は立てにくいのですが、コーヒーの種類を他プレイヤーと相乗りしていくか、特化していくかが戦略の大きな分かれ目。

ポイントとしては、

■決算を拒否するためには、同じ色のコーヒー袋が必要。つまり、何種類もあった方が拒否しやすい。

■拒否した時コーヒー袋を1つ失うが、仮に手持ちが0になったとしても、自ら決算できなくなるわけではない。(補充は布袋からとなる)。

■逆に、同じ色のコーヒーが手元に溜まっている場合、それは拒否されにくい種類ということ。特化戦略のチャンス。ただし、船(複数)や道路の購入に手間取ったり、全員から反対されまくられたりすると、完封負けの恐れもある。

■このゲームの理想型としては、相乗り戦略で接戦で行き、タイミングよく一気に抜け出して、ゲームを終わらせてしまうこと。

■いずれにせよ、序盤は、ワーカーを沢山買っておきたい。船も重要なのだが、プランテーションが出来ていない序盤は手を出しにくい。

■序盤は完成してないプランテーションが多いので、決算が起きにくい。ただ、8金補充のために、コーヒー袋は取られていく。この時、他プレイヤーが大きく育てている種類のコーヒーを取って、使ってしまおう。最悪、ワーカーが何人かいるプランテーションを完成されていても、船に繋がれてないうちに「決算させてあげる」手もある。

■ワーカーの広げ方は、高地に北上させるのがセオリー。(コストが安くなる)。また、小屋は、コスト高だがやはり港近くの平野に建てたい。

■他プレイヤーと同じ色のプランテーション同士は、接することができない。これを利用し、早めにワーカーを置き、他プレイヤーのプランテーションを狭くさせ、ワーカーを置きにくくさせる。

■プランテーションは、普通まず小屋を建てる。しかし、先にワーカーを配置しても構わない。ただし、小屋を建てる場所は決まっているので、近くの小屋を埋められワーカーが孤立してしまうと、無駄手無駄金になってしまう。

■他プレイヤーが欲しがっている小屋や船は買われないよう、バイヤーを進め、その列を通り過ごしてしまう動かし方が効果的。

■他プレイヤーに巨大VPを作られると、終盤、「拒否」だけでは逃げられなくなる可能性もある。中盤、プランテーションを巨大化しているプレイヤーがいたら、「その港のドックに「関係ない色の船」で塞いでおく」のが大事な技。

↑ 生産エリアボード。中央グアテマラを中心に、北にメキシコ、南にエルサルバドル、ホンジュラスなどがある。しかし、国境は無関係。バイヤーをロンデル風に動かし、縦横9マスある一列から、3つまでお買い物ができる。金が無くなったら、コーヒー袋を取り、8金補充かつ強制決算だ。


「VP獲得拒否システム」は、画期的でとても面白いのですが、敢えて賛成し、左隣りのプレイヤーに反対を押し付けるような無責任なプレイもできます笑。「トランスアメリカ」のような、それが直で勝ち負けに繋がりやすいゲームはともかく、「グアテマラカフェ」では、その色のコーヒーを持っているかどうか分からないという免罪符もあり、それほど無責任でもありません笑

もう一つ無責任なものとして、コーヒーの種類を一つに絞り、孤高な特化戦略というか、一か八か的なプレイができます。これも自己責任なので問題ないのですが笑、繊細さがなく、バランス的には不安定な感じがします。(そもそも、ヒット作の「村の人生」がバランスがいいとは思えません…)

「グアテマラカフェ」の果樹園版とも言える後発の「シトラス」は、逆に完全な理詰めシステムで、一手違いで勝敗が決まる、将棋のような真面目感があります。

私はどちらも好みですが、友達に受けがいいのは、こちらの、無責任な「グアテマラカフェ」なんですよね……

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もきち
つっちー
Sato39
まじー
荏原町将棋センター
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