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  • 3人~6人
  • 75分前後
  • 12歳~
  • 1988年~

クレムリン大石、兄、弟のリプレイ日記(2018年1月2日)

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4名 がナイス
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6年以上前

不評に終わった「ジャンドイッチ」の空気を変えるため、がらっと趣の異なるゲームを遊ぶ。去年の玉座と同じく、こちらも長らく積んでいた「クレムリン」である。



概要
ソ連の政界を裏で操る黒幕となって、自分の息のかかった政治家を書記長の地位に着かせることを目指すゲーム。対象年齢50歳以上となってはいるが、特別難解なルールはないので中学生くらいからなら楽しめる。正月にやるゲームでは、ないかも知れない。



序盤
大きな違いはないが、このゲームにはスイス版とアメリカ版という二種類の遊び方があり、その他にも5、6個のオプションルールがある。今回はスイス版のルールに『長所と短所』、『アパラチク・二エストル危篤』のオプションを加えて遊ぶことにした。(3人で遊ぶ時に入れてもいいというルールが1つあったがインストの時には見落としていたので採用しなかった)

さて、いい加減慣れてきたが相変わらずインスト嫌いの兄が急かすのでセットアップ&説明をしながらまず一年目からやってみることにする。

と、その前に23人いる政治家たちに対して各自秘密裏に1~10の影響力を割り振っていく。(実際は開始時の書記長アパラチク・二エストル(80)を加えて24人だが、彼には影響力を割り振れないので23人)
影響力はゲーム中任意のタイミングで表明することが出来、そうすることでその政治家をコントロールする権利を持てる。自分のコントロールする政治家を書記長の座につけ、年一回行われるパレードで3回手を振らせることがプレイヤーの基本的な目的。
大石 はとりあえず初期配置の状態ですでに一級、二級の局員として高い地位にいる政治家たちから適当に8以下を4つほど割り振り、一番の期待をかける9と10は政治局員候補から2名、4以下は若くて健康そうな政治家から適当に選んでいった。
兄と弟も割り振りを終えたので、早速説明書の流れに沿って8つのフェイズを実行していく。

①療養フェイズ
自分のコントロールする政治家をサナトリウム(療養所)に送ることが出来る。サナトリウムにいる政治家はまったく仕事が出来なくなるが病気の治る確率が上がるので後半ほど重要になってくる。
現段階の書記長アパラチク・二エストルはオプションルールにより重病を患っているが、当然誰のコントロール下にもないのでサナトリウムには行かなかった。それ以外の政治家も病気にかかっている者はいないので影響力の表明はなく、次のフェイズへ移行する。

②粛清フェイズ
KGB長官をコントロールするプレイヤーは任意の政治家を粛清してシベリア送りに出来る。現職のKGB長官はでっぷりとした体格とスキンヘッド、濃ゆい眉毛がコミカルなサラシモノフ・オレグ(66)。大石 は彼に5の影響力を割り振っていたのでとりあえず手始めに1を宣言してみる。が、すぐに兄が2を宣言し、3、4、と互いに追いかけて、結局6を宣言した兄がサラシモノフのコントロールをすることに。
粛清は基本誰に対しても出来るが、対象の地位が高いほど成功率が下がる。そのためか、兄は「ちょっとやってみたいから」というあんまりな理由で一番簡単な政治局員候補から二人もシベリア送りにしてしまった。ポーカーフェイスで見送った大石 だったがシベリアへ旅立つ政治家の中に自身が10を割り振っていたチリメンジャコ・チェレンチー(60)を見つけ内心冷や汗を流していた。

③スパイ調査
国防大臣をコントロールするプレイヤーは疑いのある政治家に対して告発を行うことが出来る。告発後政治局内で多数決が行われ、反対が二票集まらなければ対象者はシベリア送りになる。その後国防大臣は続けて任意の政治家に対して疑いをかけることが出来る。
このように、告発→疑いの順番で処理されるので最初の一年目では告発は行われなかった。しかし、現職国防大臣ニコチン・ユーリ(54)に対して兄が5を宣言したため疑いのほうはばっちりかけられた。書記長をはじめ、おそらく兄が影響力を割り振っていないと思われる政治家に3つほど疑いマーカーが乗り、このフェイズは終わった。

④健康チェック
コントロールの有無に関わらず、政治局内全員の健康が判定される。一人ずつ順番に20面ダイスを振り、出目によって病気になったり治ったり、現状が維持されたりする。
早速書記長からチェックを行うことになったが、すでに病気マーカーが2つ乗った状態で出目は普通に病気を示し、3つ目の病気マーカーが乗ってしまったので書記長アパラチク・二エストルは残念ながら(予定通りというべきか)病死してしまった。

⑤葬儀
折りよく書記長の椅子が空いたので葬儀委員長の選出フェイズが実行された。外務大臣をコントロールするプレイヤーが次期書記長候補を選出し、多数決で賛否を判断する。
またも影響力を宣言した兄が現職外務大臣シュークルートフ・レフ(65)をコントロールして、一級局員の中からサラシモノフを次期書記長に推薦してきた。そうはさせじと大石 、弟共にこぞって影響力を宣言し、二級局員たちの中から三票以上の反対が集まる。こうなると今度はこの反対者の中から候補が選ばれることになり、兄は現在弟がコントロールしているイーツトゥマッチ・ピョートル(75)を候補に推薦した。兄がコントロールする政治家からは反対が二票のみしか出せない。弟からしてみれば願ってもない申し出なので当然反対するはずもなく、大石 はこれが流れた場合に外務大臣が多数決
なしで書記長になるのが面白くなかったので反対を出さなかった。結果財務大臣を務めていたピョートル氏がまさかの抜擢で書記長に就任し、このフェイズは終わった。

⑥人事異動
新書記長による新体制が始まった。
このフェイズでは書記長から順番に、空いてしまった政治局のポストに人員を割り当てたり、昇格、降格を行ったりすることになる。また書記長に限り同格の人員を違うポストに入れ替えたり出来る。
書記長による人事の後にまだ空きがあれば一級局員以下も昇格降格が行えるが、書記長就任で張り切るピョートル氏(というかそれをコントロールする弟)がみっちり空きなく人事を終えてしまったのでこのフェイズは弟の独壇場となった。

⑦復帰
シベリアに送られた政治家を釈放することが出来るこのフェイズ。露骨だとは思ったが10点割り振りのチリメンジャコがいつまでもシベリア暮らしでは困ると思い、大石 はコントロールしているイデオロギー担当大臣の権限で彼をシベリアから出してやることにした。一方、同じく兄の気まぐれでシベリア送りになったオシリペンコ・ムスチスラフ(72)に救いの手を差し伸べる者はいなかった。

⑧パレード
一年の終わりにパレードが実施される。書記長は病気でなければこのパレードで人民に手を振ることが出来る。病気だとダイスで一定以上の目を出さなければならないが、この時就任したばかりのピョートル氏は健康そのものだったので何の問題もなくパレードは成功。パレードマーカーが一つピョートル氏の上に乗り、これが3回成功するとゲームは終了する、とこんな感じでインスト込みの一年目が終了した。

中盤
予期せぬ形でソビエト政界を牛耳ることになった弟。その目標はもちろんそのまま二年目、三年目もピョートルの地位を維持してゲームを終わらせることだろう。

兄と大石 の二人は当然それを阻止しようと動くことになる。まだ弟によって表明されているピョートルへの影響力は2と少なかったからより大きな影響力の表明でコントロールが別のプレイヤーに奪われる可能性もあったが、それが出来るなら一年目の人事の段階でやってもよかったはずだった。実際大石 はピョートルに割り振っていなかったし、人事をスルーしていたということは兄も同じだったのだろうと思われる。

とにもかくにも始まった二年目。
書記長の強引な人事でKGB長官の地位についたのは弟の息のかかったナザレンコ・マリーヤ(56)。弟は当然のように兄の支配下にある一級局員に対して粛清を断行したがダイスの目が足りずに失敗。成功し続ける限りはずっとKGB長官のターンだが、失敗してしまうとすぐこのフェイズは終了する。

スパイ調査フェイズに移行すると、報復とばかりについさっき粛清されかけた元KGB長官にして現職国防大臣サラシモノフが弟の手先に疑いをかけていく。本当は告発してシベリア送りにしたいところだったが書記長とKGB長官の二人だけで反対二票が集まってしまうため疑うだけにとどめていた。疑いをかけられて嫌疑マーカーが乗っていると老化のスピードが速まるため、すでに77歳と高齢のピョートル書記長にとっては少なくないダメージとなる。

兄の目論見どおり、次の健康チェックで病気を患ってしまうピョートル氏。この年は何か良くない病気でも流行ったのか政治局内の半数近くが病気になってしまった。

書記長存命につき葬儀はなく、弟が書記長の健康を慮ったため降格人事は行われず(昇格降格を行うと老化する)、したがって空いたポストがないので人事異動は起きない。
オシリペンコは今年もシベリアで年を越し、弟としては待ちに待ったパレードの季節がやってくる。病気マーカーが一つ乗っているのでダイスで8以上を出せばパレード成功となるが、不幸にも出目が足りなかった。

続く三年目。前年謎の病が流行したため政治局員の半数近くがサナトリウムに行くことになった。KGB長官が病気で不在のため序列に従って二級局員のイデオロギー担当書記が粛清フェイズを取り仕切ることになる。現職のネクランヴァ・クラーラ女史(50)をコントロールするのは大石 であった。ようやくお鉢が回ってきたと勇んで粛清を断行する大石 だったが、ダイスの目がふるわず粛清は失敗。その後弟から報復に疑いをかけられ、さらには健康チェックで病気になり、何の仕事もしないままクラーラ女史は一年で5歳も老け込んでしまった。
大きな動きもないまま三年目のパレードが行われる。病身をおしてのパレードだったが今年も人民に手を振ることはできず、ピョートル書記長の肉体年齢は80の大台に乗っていた。

四年目は病気を治さんとどうにもならんと思ったのか、弟の指示で書記長が療養することになる。復職したKGB長官ナザレンコのヒスで局員候補が2名ほどシベリアに送られたが、人事に大きな変更はなく、目立つ変化といえば不幸にもサナトリウムにいるのに病状が悪化してしまったクラーラ女史がイデ担当から産業大臣に変わったくらいで比較的平穏な一年となった。

終盤
五年目。一度病気を治して復職した書記長がその年の健康チェックで再び患いつつも見事パレードに成功する。弟のリーチに焦る兄二人。しかし書記長、KGB長官、イデ担当を押さえた磐石な布陣では強引に政権を奪うことができない。影響力の表明でコントロールを奪えないなら、やれることはせいぜい国防大臣の権限で疑いをかけて老化のスピードを速めるくらいだった。

六年目もピョートル氏は書記長の椅子を空けなかった。幸い健康チェックで病気が悪化することもなかったが、肝心のパレードではまたも手を振れず、無為に歳だけとってこの一年を終える。そんな中、政治局内にはまたも病気が流行りだした。

迎えた七年目。ピョートル氏に残された時間があとわずかだと悟った弟はこの年も彼を休ませなかった。すでに齢は80後半。95で上限に達することを考えれば確かにカウントダウンは始まっている。健康チェックで病状を悪化させてしまったピョートル氏はさらに二歳加齢しておそらく最後となるパレードに臨んだ。

ダイスで15以上の目が出れば成功となる状況で弟が出した目は、

「18」

在任六年。肉体年齢90歳となったイーツトゥマッチ・ピョートル氏三回目のパレードが成功し、弟以外誰も彼に対する影響力を表明しなかったため弟が勝者となった。



今回はダイスの目が良かったのか、アパラチク・ニエストルを含めてもゲーム中2人しか死者が出ず、人事の変更がほとんど起きなかったため一度固まってしまった弟の体制が最後まで崩れることなくゲームが終わってしまいました。10人に割り振った影響力も自分が表明して意味のあるのは半分くらいで、さらにその半分は他のプレイヤーに負けているという始末。ついてなかったと思うしかありません。いや、初期配置で政治局内にいる政治家を中心に割り振っていけばよかったですね。結局は自分の判断ミスでした。

アメリカ版ルールではパレードが成功した際、パレードマーカーがその政治家をコントロールしていたプレイヤーに与えられるという点が大きく異なっているようです。いずれそっちも試してみたいし、なんだったら他のこまごましたオプションも全て遊んでみて、「俺の考えた最高に面白いクレムリン」を見つけてからでないとこのゲームの評価は難しいなと思いました。

メンバー勝利点勝者
大石
大石
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