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パイプライン:新興市場(拡張)Pipeline: Emerging Markets

レーティングの登録/分布

  • パイプライン:新興市場(拡張)の画像

PIPELINEに浸りきった重症患者(=自分)に最高な拡張。

4人でプレイ。モジュラー拡張で全部は体験できていないので初回インプレッション程度の感想。

写真:ValuationとUpgradeに拡張を混ぜてプレイ。
【どんな拡張?】

PIPELINEが好きすぎてもう基本ゲームでは満足できないような重度のボードゲーマー向けの拡張。

5つの拡張要素を持ったモジュラー拡張で、好きに組み合わせてプレイ可能。

ほとんどの拡張は初心者にはオススメできない。


全部のモジュールをプレイできたわけではないけど、各モジュールを「モジュールの面白さ期待度」と「(ルールだけを見て)個人的なオススメ度」を5点満点で紹介していこう。


モジュール1:市場のランダム化写真:原油、および石油売り場タイルの一覧

面白さの期待度:★★★
個人的オススメ:★★★


原油および精製油の売り場の色、グレードと価格帯をランダムにできる。

例えば、原油市場(Crude Market)で売られる原油が「橙+橙+青」となって銀の石油が購入できない!とか、石油市場(Refined Market)の一部でしか特定の色の原油が取得できない というが起こりうる。

(特定の色がなければ最後にメインボードに置いた原油売り場タイルを存在しない色の原油売り場タイルに置換するとルールにあるのでとりあえず全色はでてくる)


また、各石油市場で売却できる精製油は完全にランダムになる。

特定の石油市場では「ローグレードとハイグレードしか売れない」みたいな状況も発生しうる。

写真:ルールブックから引用。RefinedMarket2が酷いことになっている。

とりあえず言えることは、「全部可変にすればリプレイアビリティが上がると思うんじゃない!」


モジュール2:市場アクションのタイル化写真:市場アクションタイル一覧

面白さの期待度:★★★
個人的オススメ:★★★ 


市場アクションもタイルにしたので、メインボード上のアクションの組み合わせを完全ランダムにできるようになった。

これまでは市場に精製油の売却→対のアクションで設備投資 とできていたが、この拡張によって「市場売却→でも対のアクションも市場でやることない」ということが起こりうる。

そのため、今まで空気だったHuman ResourcesアップグレードのLv2が日の目を見るかもしれない。


モジュール3:精製に必要なパイプ長の増加

面白さの期待度:★
個人的オススメ:★


各年の終わりに、精製コストタイルを裏返しにして精製に必要なパイプ長が1増加する。

1年目の終わりには原油→ローグレードの精製コストが、2年目はローグレード→ミドルグレードが、、、といった感じ。

何がどうしてこの拡張を思いついたのか、デザイナーには小一時間問い詰めたい。

地獄のゲームが二重底だった絶望感。マゾいゲームが好きな人にはオススメ。


モジュール4:新しいアップグレード写真:アップグレードタイル一覧

面白さの期待度:★★★★★
個人的オススメ:★★★★★


Technology、Crude、Specializationという3種類のアップグレードが追加される。

Technologyは、購入済みのアップグレードを購入できるようになったり、今回のゲームでは利用されないアップグレードを持ってくることができる。

CrudeはCrude Marketアクション以外で石油を購入したりすることができるようになる。特にLv3はマシンフェーズに購入できるようになり、原油市場に原油がない状況でも購入できるようになるので控えめに言ってクソ強である。

Specializationは石油の精製コストを低下させつつ、特定の色やグレードの石油の値段を永続的に上昇(ただし購入時も)させるカードを取得できる。モジュール3の拡張を入れると多分必須級の強さになる。


Technologyアップグレードだけはトリッキーで評価に困るが、残りの2つは単純に強いので導入すると面白いことになるかもしれない。


モジュール5:新しい評価(Valuations)写真:追加される評価カード一覧

面白さの期待度:★★★★
個人的オススメ:★★★★


評価カードが6つ追加される。

EM1:タンクが置かれていないタンク置き場1列ごとに$100もらえる

EM2:終了時にタンクに残っているオイルの種類数でお金がもらえる

EM3:所持(構築)していないパイプラインの種類数でお金がもらえる

EM4:最も長い(精製可能な)パイプの長さが短いほどお金がもらえる

EM5:(精製可能な)パイプの量が多いほどお金がもらえる

EM6:「この評価はゲーム終了時に最初に計算する」ゲーム終了時の現金が少ないほどお金がもらえる


面白いことに、基本のゲームでは「設備投資をしっかりと行っていると国が報奨金をくれるよ!」という評価が多かったのだが、拡張では「程々に設備投資を抑えていると最後にお金をもらえるよ!」という評価が多い。


初めてこのゲームをプレイすると、多くの場合うまく設備拡張ができずに落ち込むことが多いが、それに対する救済策ということだろうか?

初めての人を交えてやるなら、拡張の評価は使ってみても良いかもしれない。

基本に慣れた人にとっては設備投資を無駄に抑え込まれている感があって、少しストレスに感じるかもしれないが。


【感想とか】

新しい評価とアップグレードを混ぜて、重ゲー慣れしていてパイプラインは初めての友人と一緒にプレイしてみました。

何かが大幅に変わった!みたいなことはなく、今まで通りリソースマネジメントとパズルの両立が苦しいパイプラインでした。

もう少し4番手不利を改善するとか、プレイヤー非対称の能力を持つとか、ツォルキン拡張の「予言」のように「1年目に何ができているとお金がもらえるよ」とか、派手なルール変更があると良かったなぁという少し残念な気持ちがあります。


基本ゲームだと1番手は定石かつ滅茶苦茶強いムーブ(パイプと原油2つの両方を1手番で揃える)があるので、それを防ぐためにアクション、市場がランダムになるのは悪くはないと思います。が、あくまで基本をしゃぶりつくすかの如く遊んだプレイヤーにとってのもので、初めてプレイする人にはあまりお勧めできません。

新しい評価は、初めての人に向けて導入しても良いかなと思います。設備投資が遅れていることがメリットになるので。それに頼っても勝てないだろうけど。


総じて、パイプラインを髄までしゃぶりつくした自分のようなヘビーゲーマー向けの拡張かなと思います。

基本に飽きた皆さん、この拡張で再びパイプラインを味わってみてはいかがでしょうか?

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  1. 投稿者:sopra
  • 16興味あり
  • 9経験あり
  • 2お気に入り
  • 30持ってる
テーマ/フレーバー
メカニクス
頻出するメカニクス
ボードの仕組み/マーカー移動
投資要素やプレイ上の駆け引き
作品データ
タイトルパイプライン:新興市場(拡張)
原題・英題表記Pipeline: Emerging Markets
参加人数2人~4人
プレイ時間未登録
対象年齢未登録
発売時期2021年~
参考価格未登録
レーティング
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9点の人-非公開
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レビュー 1件

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